【脱髄疾患CIS闘病記】第11話 体の痛みの和らげ方

リハビリ記
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やあ~!

今日は闘病記の続きをお話ししようと思います


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これはわたしの過去の体験です

ちょっとした物語と思って読んでいただければ幸いです


体の痛み と 気分の波


2020年12月2日-3日

入院12日目-13日目


装具に出会ったものの、初めから上手く歩けるはずもなく・・・


リハビリの時間以外は、病室のベッドで寝たままの生活

入院してから、ずっと寝たままの体勢が長いせいか

ここ最近 背中から腕に至ってこわばりが酷い

少しだけ頭を上げた位置でベッドをを止めてもらっても

ベッドを上げてもらい座る体勢でいても

もちろん、寝ている体勢でいても


つまり・・・


いつでも どんな姿勢でも

体が痛い


体のやり場がない


なんてことだ!

腕はこんなにも重いのか!

と、動かない肉の塊の重さを実感する

右手で動かない左腕の位置を右に左に変えてみるも 何も変わらない


重い腕が付いている肩周辺は特にダイレクトに重さを受け止め痛みが酷い


寝た時に常にベッドと接触している背中や肩甲骨周辺はガチガチである



おまけに、ステロイド大量投与の影響が出始め

気分の波が激しい

もう、ほんとうにしんどくて辛い

自分の気持ちとは無関係に勝手に溢れる

涙 涙 涙・・・



どんな体勢でも体が痛いという苦痛の境地に 容赦なく追い打ちをかけてくる気分の波・・・

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「あ”ーーーー!!もうイヤだーーー!!」


数日終始そんな気分 笑


心と体のリラクゼーション


それでも、日々はやって来る

自分のコンディションはどうであれ今日も

作業療法士さんとのリハビリが始まる


痛みと苦痛でリハビリどころではないことを正直に伝える


作業療法士さんは、話を聴いてくれながら手のリラクゼーションを始めてくれた

ゆっくり丁寧に動かしマッサージしてくれる


背中も同様に念入りにさすってマッサージ


気持ちが良くて、だんだんとほぐれてくる


長時間同じ体勢でいることがこんなにも体に影響するとは、歩けなくなって初めて知る体の変化である


わたしが幼いころ、

晩年を迎えた ひいじいちゃんが自宅でほとんど寝たままになっていた時

「おお~~い!」とすごく不機嫌そうに ひいばあちゃんを呼んでは、頻繁に背中をさすってもらっていたことを思い出す

その時の状態が 今はよ~~く分かる

まさか、この歳で寝たきり生活を体験することになるとは思わなかったが、ひいじいちゃんの気持ちと体のしんどさを この時ばかりは大共感した

昔は自宅に介護ベッドもなかった

畳の上に敷かれた敷布団の上で きっとわたしよりも体の大きかった ひいじいちゃんは自分の体の重みと、やり場のない状況と、体の痛みに耐え続けていたのだろう・・・

がんばったね・・・

痛かったね・・・

何も言わず、静かに背中をさすり続けていた ひいばあちゃんも

がんばったね・・・

ありがとう・・・


作業療法士さんに背中をさすってもらいながら、そんな二人に思いを馳せた


できればもう、寝たきりにはなりたくない

来たらきたで仕方ないが、できれば再発はもう勘弁・・・

運よくこのまま もっと歳をとったとしても、やっぱり出来るだけ寝たきりにはなりたくない

なぜなら、あの苦痛は もう勘弁・・・

できるだけ、今の動ける状態を少しでも長く維持していたい

そう強く思う現在



この日のリハビリは、自分で体を動かすことはなく

「リラクゼーションとお話を聴いてもらう」だった


これしかできなかった とも言えるが、

この「何もしない」ことも大事だと今は思う


体は一番正直者

心は気丈にウソを付いて騙せても

体はついていかない

体の反応は見逃さずに素直に従うこと を病気から学んだ現在の わたしである


そう 頑張らない


いや 頑張れない? 笑


そして、とっても 大事なこと


心も体もほぐしてリラックスすること


今回の場合は「聴いてもらうこと」と「筋肉のリラクゼーション」

体が心がほぐれるだけで、しんどい最悪な気分から脱せるのだ


ずっと気分よくいられたら最高だけれど、なかなかそうもいかないのがヒトの世


気分が悪くなっても、あのリラックスした安心の中に戻ればいい

そう思えているだけで、案外やっていけるものだとも思う


現在の日常では「楽ちんな珈琲タイム」が

わたしにとっての心と体のリラクゼーションであり

安心に戻る時間なのだ

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痛みの和らげ方


作業療法士さんに質問する


この体の強張りや痛みが和らぐ自分で出来る方法はないか


一つの方法を教えてくれた


肩周辺の痛みとこわばりに対して

①仰向けに寝た体勢を取る

②左腕を頭の上に上げる

③クッションを上げた手とベッドの間に挟む

④クッションの上に手を乗せる

⑤この体勢で10分ほどいる


たったこれだけ


これだけなのだけれど、すごくいい!

自然に肩甲骨が少し上がる体勢になる


この日から、頻繁にこの体勢をとるようになった

手の重みに耐えきれなくなって、こわばりが強く、痛みがどうしようもない!となったら 動かない左手を右手で頭元へ持っていき、イモコにクッションを挟んでもらう


そのまま過ごしてると、なんだか少し楽になっているのだ


毎日、これを続けていると本当によくなってきた


これは、四十肩五十肩 にも効果的なのだとか

痛いからといって、動かさなければ そのまま固まってしまう

もちろん、痛いのを無理に動かしすぎるとよくないこともあるかもしれないけれど、適度に動かすのはリラクゼーションになるのである

自分の気持ちいいところは自分にしかわからない

自分で出来る「和らげる方法」を一つ手に入れたことで、対処ができる


自分で何とかできる方法を持っているということが、どれだけ心強いものか、わたしは知った



思い返せば、この日から 自分の体をよりよく扱うために、作業療法士さん と 理学療法士さんに会うたびに色々な質問を投げかける日々 笑

そんなわたしの「?」に対して、毎回お二人は熱心に答えてくれたのです

おかげで、再び動けるようになった 今のわたしがあります


そんな問いの連続の日々の続きは また今度・・・


●体からの学び

#体というタンパク質の塊は非常に重い 笑

#寝たきりになると、体が常時痛くなる
 ↳愛情込めてさすってあげよう!

#心と体のリラクゼーション第一

#無理に頑張らない

#リラックスは神! 笑

#肩の痛みは手を上げてクッションで解決
 ↳四十肩、五十肩にも効果あり!


最後まで読んでくれてありがとう

今日も素敵な一日を


追記:わたしが脱髄疾患(clinically isolated syndrome:CIS)と診断がつき、病気のことについてネットで検索しました

脱髄疾患の中でも、難病指定されている 多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)の情報はあるのですが、第1回目の脱髄であるCISは人数が少ないこともあるのか、その後MSやNMOSDへと移行する可能性があるからなのか、あまり情報がありませんでした

脱髄は脳や神経の発生する場所によって、症状も様々だと思いますので、必ずしも わたしの体験と同じということは少ないかもしれません

それでも、病気と向き合う中、体や心、日常で感じることは似たこともあるのではないかと思います

もし同じような状況下にある方や、周囲で支える立場にある方々、病気の情報が欲しい方に この記事たちが何かのお役に立つことがあるなら こんなに嬉しいことはありません


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