【脱髄疾患CIS闘病記】第16話 肩甲骨に注目!感覚を感じる日々

リハビリ記
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やあ~!

入院時より、ほぼ毎日続けている一連の動き

リハビリを始めたころから続いています

肩甲骨を動かす運動をしていて思い出しました

体の強張りがひどい頃のことを・・・

今日はリハビリの続きをお話ししようと思います


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前回の振り返りはこちら↓

【脱髄疾患CIS闘病記】第15話 手のひらのアーチを取り戻せ! | 楽ちんな珈琲タイム (rakuchinkohii.com)

闘病記の始まりはこちら↓

【脱髄疾患CIS闘病記】第1話 病気のはじまりの巻 | 楽ちんな珈琲タイム (rakuchinkohii.com)


これはわたしの過去の体験です

ちょっとした物語と思って読んでいただければ幸いです


背中の強張り


2020年12月初め


体の痛みはやはり続いている

体をリハビリの時間は多少動かすようになったとはいえ、まだまだベッド上での生活である

すぐに疲れるし、ずっと座ってもいられない

ましてや、装具なくしては自力で立つことも出来ない足で自由に歩いて行けるはずもない

必然的に寝る体勢の時間は1日の中に長く存在する



左腕の重さに耐えかねる体に対して、左手をクッションを使って上げる方法を教えてもらい続けている

それによって、軽減しているのは確か

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一つ対処が見つかると、次に痛みが増したのは首!

それも、「後ろを見る」という意識で動かしていくことを教えてもらい続けている

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これによって、首の動かし方も上手になり 痛みもだいぶ軽くなった


一つ改善されると、また次が! 笑

腕、首の次に顕著になったのは


背中の強張り!


ベッドを上げて座る体勢をとると 背中が痛い!

バッキバキで動けない


痛い 痛い 痛い~


この感じに巻き込まれると、しばらく「痛み」という不快感から抜け出せなくなる

じっとしていて痛いものをどうしたらいいというのか・・・

またもや課題が目の前に


とりあえず、現在教えてもらっている対処法で動かせるところを動かしていく

落ち着いて、大丈夫 大丈夫・・・

そう自分に言い聞かせながら、教えてもらった動きに集中する


自分で左側を動かすことが難しい自分にとって

何か新しい対処法を探すすべもない・・・

あの人に聞くしかない!


肩甲骨


リハビリの時間

早速、部屋に来てくれた作業療法士さんに問いかける


くま 「背中が強張って痛いのです

ほぐすには どうしたらいいですか?


作業療法士さんは、背中付近をまずはリラクゼーションしてくれながら説明してくれる


作 「肩甲骨を動かしていきましょう」


肩甲骨?


わたしは背中が痛いのだけれど・・・

肩甲骨?



方法はこう!

まずは、肩甲骨を寄せる

肩甲骨を意識して
背骨中心に寄せる
  ↓
肩甲骨を戻す
(20回繰り返す)


次に、

肩甲骨を上げ下げ

肩甲骨を意識して
肩甲骨を上げる
  ↓
肩甲骨を下げる
(20回繰り返す)


以前の体の感覚であれば、

「肩を動かす」

とか

「肩を上げ下げ」

で通用する動き


しかし、今のわたしには肩の動かし方が分からない

肩甲骨を意識することで肩を動かせるのだ

つまりは、肩周囲、背中の筋肉をおのずと動かせることになる


肩甲骨の感覚を感じながら、ゆっくり動かしていく


肩甲骨!

この日が肩甲骨の存在と動きを大きく認識した最初の日となる

この存在の大切さに これからどんどんと気付いていくことになる

ワイピング運動の際、肩甲骨周囲も動いているのだが

それは右手の動きにつられて動いているという感覚

肩甲骨を動かすと意識するのは実は新しい感覚であったのだ

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この日から、毎日の自主練習に肩甲骨の運動も追加する

背中の強張りの対処の方法が増えた

痛みが襲うたびにこの動きを行う

動かしていくことで徐々に痛みは軽減していった


肩甲骨の大事さを身に染みて理解したわたしは、現在もこの動きを毎日のルーティンに入れて行っている

肩こりにも きっといいと思う


積み木


暇さえあれば、お手玉を触っている

握ったり、離したり

テーブルの上に置いたカップの中を目標として、お手玉を掴みそのまま移動させて入れたり

病室での自主練習の方法はさまざま


リハビリの時間、木で出来た積み木が登場

左手はまた新しいものと出会う

これを掴んで、順番に上へ積み重ねていく


掴む

持ったまま移動

離す


この何てことない動き

この左手にとっては繊細な動きがめちゃくちゃ難しい!

あまたの失敗

上にきれいに詰めなくてもOK

掴む、移動、離す、置く・・・

この移動する動きも、肩甲骨を意識することで上手くいく

ゆっくりとひたすら手の感覚に集中する

積み木を数個扱うと、もう手の感覚はなくなって疲労がマックス

そうなったら休憩

しばらくしたら、また再開

これを幾度となく繰り返す


木の感触は、表面がざらざらしている

初めは左手で触っても、触っている感覚は感じ取れなかった

目で視覚的に触っているのを見ているから、脳には「持っている」という情報は入っている

だけれど、左手は持っているという感覚がない


しかし、感覚入力というのはすごいもので

幾度となく触っていると、お手玉の布の感じや木の表面の感触も何となく触っているのかなあ~?という感覚が生まれてきていた

しかし、面白いことに試しに目を閉じてみると


全く分からない


これが、今の本当の状態 笑

脳みそは嘘をつく 笑

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それでも探り探り、繰り返し繰り返し感覚入力していく

日に日に「何んとなく触っているかも?」と思えていることにちょっと感動した

表面がざらざらした感触のものは、感覚が入りやすいということも知る

積極的に様々なものを触るという動作をするようになった

同時に、触っている感覚を感じることを意識して


病室で、暇さえあれば何かのリハビリの動きに取り組んだ

そういうところは、クソ真面目 笑

そういう努力は結構得意

なぜなら、早く家に帰りたいから! 笑

家に帰っての日常生活を思うだけで、ああ~これでは まだまだだな・・・という思いもある

しかし、全く動けなかったことを思うと少しずつの手足の進化に驚く毎日でもある


毎日、一人自主練習に勤しむ わたしを見て

付き添ってくれているイモコはこう言う

「姉ちゃん、アスリートみたい・・・」


そんなアスリートな日々は続く・・・笑



●体からの学び

#背中の強張りには 肩甲骨 を意識して動かすと良い

#肩甲骨は手の動きの要!

#手の感覚に集中

#頭は時として嘘をつく

#体の感覚を感じて感覚入力!

#反復大切!あまたの感覚入力で感覚が繋がっていく~


最後まで読んでくれてありがとう

今日も素敵な一日を


追記:わたしが脱髄疾患(clinically isolated syndrome:CIS)と診断がつき、病気のことについてネットで検索しました

脱髄疾患の中でも、難病指定されている 多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)の情報はあるのですが、第1回目の脱髄であるCISは人数が少ないこともあるのか、その後MSやNMOSDへと移行する可能性があるからなのか、あまり情報がありませんでした

脱髄は脳や神経の発生する場所によって、症状も様々だと思いますので、必ずしも わたしの体験と同じということは少ないかもしれません

それでも、病気と向き合う中、体や心、日常で感じることは似たこともあるのではないかと思います

もし同じような状況下にある方や、周囲で支える立場にある方々、病気の情報が欲しい方に この記事たちが何かのお役に立つことがあるなら こんなに嬉しいことはありません


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