【脱髄疾患CIS闘病記】第21話 速足と身軽な足

リハビリ記
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やあ~!

今日は秋分

朝夕だいぶ涼しくなってきました

今夜、出かける予定があるわたし

夜風の肌寒さ対策に長袖を出しました

冬服をしまっている場所の靴下置き場で久々に出会ったもの

加圧ソックス・・・

入院中、ステロイドの影響で血栓ができやすかったわたしは血栓予防に毎日毎日ずーっと履いていました

その加圧加減ったらすごいのです

麻痺で動かせない手足なので着替えはお手伝いしてもらいますが、皆さんわたしの足に履かせるのに苦労なさっていました

ケアしてくださった皆様、

その節は大変お世話になりました m(__)m

と、この場をお借りしてお礼を言いたくなるほどです 笑

加圧ソックスの上にフットポンプという機械も装着していたわたし

久々にその感覚も思い出しました

思い出しついでに、今日は闘病記の続きを書こうと思います


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前回のお話の振り返りはこちら↓

【脱髄疾患CIS闘病記】第20話 外れて嬉し | 楽ちんな珈琲タイム (rakuchinkohii.com)

加圧ソックス・フォットポンプについてはこちら↓

【脱髄疾患CIS闘病記】第6話 ステロイドの副作用の巻 | 楽ちんな珈琲タイム (rakuchinkohii.com)

闘病記の始まりはこちら↓

【脱髄疾患CIS闘病記】第1話 病気のはじまりの巻 | 楽ちんな珈琲タイム (rakuchinkohii.com)


これはわたしの過去の体験です

ちょっとした物語と思って読んでいただければ幸いです


速足で歩く


2020年12月7日

入院17日目


尿道カテーテルが外れた日

入院してから初めて自力での排尿


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【脱髄疾患CIS闘病記】第20話 外れて嬉し | 楽ちんな珈琲タイム (rakuchinkohii.com)


喜びに浸るわたしは幸せな気持ちでリハビリに勤しむ

管が一つ外れることで、

何と言っても動きやすい!

歩く練習はいつもより快適になる

装具なしでの歩行もだんだんと上達しているように思う

理学療法士さんの介助が減っていることで

そのことをひしひしと感じる

最近は後方で少し支えてくれている程度

歩く速さをもう少し早めるよう促される

スピードに乗ったほうが安定して歩けるだろうとのこと

というのも、わたしの動けていたころの歩くスピードは速足なのだとか

どうしてそんなことを知っているのだろう・・・

歩けない時点で出会ったはずなのに・・・

プロフェッショナルってすごい・・・

そう思うわたしに

「くまままさんはせっかちですからね~」

と笑顔で投げかける理学療法士さん

笑笑笑 確かに!

リハビリの時間には、性格が普段の動作に反映していることを気付かされることが多い


病棟内200メートルほど

速足を意識して歩いてみる

初めの出だしは足の裏の感覚を意識しながら

一歩一歩の踏み出しを意識するせいでゆっくり

でもバランスがとれて進み始めたらその動作の繰り返し


右 左 右 左 右 左・・・


スピードに乗ってきたら速足を意識

すると確かに安定している!

少し前ことなのに、以前はどんなスピードで歩いていたのかなんて自分では見当もつかない

歩くのなんて無意識にできていたことだから・・・

横で点滴を押しながら歩いてくれるイモコから見ると

「以前の姉ちゃんの速さだ!」と思うそう


自然な歩き姿にはまだまだ遠い道のりはある

だけど、自分の足で進めることが嬉しい

今までの感覚ではないけれど、

この新しい体の感覚が今のわたしの感覚

リハビリの時間は、この体でまた動きを入力できることに喜びを感じる時間


いつだって赤ちゃんからはじめたらいい

今もそう思っている


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【脱髄疾患CIS闘病記】第13話 赤ちゃんの気持ちで始める基本動作 寝返りから歩くまで | 楽ちんな珈琲タイム (rakuchinkohii.com)


フットポンプとの別れ


リハビリから帰ると、またわたしは心電図や血圧計その他諸々の機械に繋がるのだ

ベッド上で外れたものはパルスオキシメーターと尿道カテーテル

まだ わたしの周りは線たちがある・・・


そんなわたしのところに、夕方先生が来てくれた


MRIの画像検査の結果を伝えてくれる

●もう少し劇的な改善を望んでいたけれど、前回と比べて範囲と程度は大きく変わらなかった

●ただ、僅かながら改善がみられる部分もある

●体の動きは改善傾向がみられる

●このままリハビリを頑張ろう

そういった内容だった


印刷された写真にはわたしの頭から首にかけてが透けて見えている

確かに、頸椎に長く伸びた白い炎症は大きく形を変えることなくまだある

しかし、前回の画像と比べると白い部分がやや不明瞭に見えたり、白すぎるのが少し軽減していたりする部分もある

それと、体の動きを総合的にみるとステロイドの大量投与の効果は出ていると言っていいのではないだろうか・・・と、わたしでも思う

もちろん、リハビリの力も偉大!


そこで、先生が言った言葉にわたしは飛び上がって喜んだ


「フットポンプ外してみようか」


歩くリハビリも進んできたので、足を以前より動かしているから大丈夫だろうと先生は付け加えてくれた

ステロイドの大量投与が始まると同時にわたしの足に巻かれたフットポンプ

初めは空気の入る音や抜ける音は聞こえても

動いている感覚は全く感じなかった

それが、徐々に

お!今締め付けてる感あるかも!

そんな風に感じ取れ出した

いつもわたしの代わりに、動いていることを感じ取られていなくても、ずっと足を動かし続けてくれてありがとう・・・フットポンプさん・・・

おかげで血栓予防できました


祝!

フットポンプが外れた!


尿道カテーテルに続き

フットポンプが外れたわたし


ベッドの上で足が動かしやすくなった

ますますリハビリをがんばろう

前向きな気持ちになったのを昨日のことのように思い出す


追伸

ポータブルトイレでの自力排尿も順調です



最後まで読んでくれてありがとう

今日も素敵な一日を


追記:わたしが脱髄疾患(clinically isolated syndrome:CIS)と診断がつき、病気のことについてネットで検索しました

脱髄疾患の中でも、難病指定されている 多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)の情報はあるのですが、第1回目の脱髄であるCISは人数が少ないこともあるのか、その後MSやNMOSDへと移行する可能性があるからなのか、あまり情報がありませんでした

脱髄は脳や神経の発生する場所によって、症状も様々だと思いますので、必ずしも わたしの体験と同じということは少ないかもしれません

それでも、病気と向き合う中、体や心、日常で感じることは似たこともあるのではないかと思います

もし同じような状況下にある方や、周囲で支える立場にある方々、病気の情報が欲しい方に この記事たちが何かのお役に立つことがあるなら こんなに嬉しいことはありません


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