【脱髄疾患CIS闘病記】第27話 ローラーのイメージ/肩甲骨の位置

リハビリ記
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やあ~!

今日は足の訓練のお話

リハビリ記の続きを綴ります


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これは、わたしの過去の体験です

ちょっとした物語と思って読んでいただければ幸いです


足の動きはローラーのイメージで


2020年12月9日

入院19日目


午後、理学療法士さんと足のリハビリ

今日はローラーの付いた板を使って訓練開始


麻痺側の左足をローラーに乗せて、前後へ動かす

イメージは片足だけスケボーに乗せて前後に動かす感じ

誰でもできそうな動き


まあ、これが面白いほど上手く出来ない!笑

斜めに移動してしまうのだ


自分が思っているところには全くいかない

へこたれず、数回繰り返す


理「目線を上げてやってみてください」


その言葉で、自分がずっと足元を見ていることに ここで初めて気付く

そうだよな~

普通歩く時に、ずっと足元だけ見て歩かないよな~

行きたい方向を向いてるだけ、

何なら別のことしながらでも、

足を振り出しているよな~と

歩けていたころの自分の動きを振り返る


しかし、自分のイメージだけではどうにもならない

この感覚のずれを修正していくのだ


目線を上げて、ローラーの上の左足を前後に動かすことを繰り返す

上手くはないが、回数を重ねる度に斜め具合は少しずつ修正されていく


次に、動く右足を乗せて同じように前後の動き

当然ながら、上手くできる

何も考えずとも、前後にスムーズにローラーは動いていく


その後、左足でもう一度

なんと!左足は修正してきた!

右足の動くイメージを、すぐさま左足に反映しようとしているようだ

修正スピードが速い

なかなか学習能力が高い

自分でもびっくりだ


その後、病棟を一周歩く

足の出方が、スムーズに感じる

というのも、歩く時にいつもカタンカタンなる

それが、今日はカタンカタンあまりならない


動く右側と、麻痺側の左

左右の振り出しが均等ではないからだったのだと

初めて気が付く


カタンカタン、パタンパタンと左足がなる時には上手くいっていない

ローラーの動きをイメージして、左足を出す


少しずつ少しずつ

毎日動きの修正をして、

本来の自分の動きに近づけていく

動けなかったことを思うと、

だいぶ以前の歩き方に近づいてきたのでは?

と、心で調子に乗ってみる 笑


正直、カタンカタンなってても

すごい!歩けてる!

と自分で思っていたのだから

そりゃあ、調子に乗ってもいいよね 笑


もっと、自然な動きに近づけていきたい

がんばろう


肩甲骨の位置


途中、椅子に座る

理学療法士さんに

左肩の肩甲骨の位置を調整してもらう


理学療法士さんが言うには、

肩甲骨の高さが左右で違っているとのこと


左右のバランスがとれると

何事もスムーズになる


嬉しいことに、最近の悩みである背中の強張りもなくなる


肩甲骨を、ぎゅーっと背骨に近づける

近づけてはみても、左の肩甲骨の位置感覚はない

どこら辺に、自分の肩甲骨が動いているのか全く見当もつかない


肩甲骨の位置を見てくれている理学療法士さんが教えてくれる


「左はもう少し上げるとそろいます」


自分の中のイメージを、左を上げて動かす

幾度も繰り返して、自分の肩甲骨の位置感覚を入力していく


位置情報を自分にインストールする感じ


その後、再び歩行訓練

すると、肩が振りやすい!


でんでん太鼓のように力が抜けて動く

肩甲骨の位置情報が入った!と思う


こんなに手の力が抜けて肩が振れているのは、この体になっては新しい

肩が手がリラックスして動けたと自覚できたのは初めてだ

この感覚は忘れずにいよう


つづく


最後まで読んでくれてありがとう

今日も素敵な一日を


追記:わたしが脱髄疾患(clinically isolated syndrome:CIS)と診断がつき、病気のことについてネットで検索しました

脱髄疾患の中でも、難病指定されている 多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)の情報はあるのですが、第1回目の脱髄であるCISは人数が少ないこともあるのか、その後MSやNMOSDへと移行する可能性があるからなのか、あまり情報がありませんでした

脱髄は脳や脊髄の発生する場所によって、症状も様々だと思いますので、必ずしも わたしの体験と同じということは少ないかもしれません

それでも、病気と向き合う中、体や心、日常で感じることは似たこともあるのではないかと思います

もし同じような状況下にある方や、周囲で支える立場にある方々、病気の情報が欲しい方に この記事たちが何かのお役に立つことがあるなら こんなに嬉しいことはありません


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