【脱髄疾患CIS闘病記】第28話 ボールを蹴る/初めての階段

リハビリ記
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やあ~!

足の振り出しイメージが変わったくままま

足のリハビリの続きをどうぞ


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これは、わたしの過去の体験です

ちょっとした物語と思って読んでいただければ幸いです


ボールを蹴る


2020年12月9日

入院19日目


理学療法士さんが取り出したのは

ボール!

サッカーの要領でボールを蹴る


麻痺側の左足から開始

・・・

まあ、予想通り

はじめから真っ直ぐには蹴れない


前にいる理学療法士さんに向けて蹴りたいのだが

幾度か繰り返すも、ボールは違う方向へ

離れていくボールを幾度も理学療法士さんは拾いに走る


次に、右足にお手本をもらう

動く右足では、難なく真っ直ぐとボールは飛ぶ

そうだよな~

こんな感じだよ~


左足に戻して再び蹴る

おっ!!

ほぼ真っ直ぐに修正してきた!

何度か繰り返すうちに、左足で真っ直ぐ蹴っている

その動きは、まるで機械のよう

ここだと感覚がわかれば、正確に真っ直ぐ飛ぶようになる

左のインプットの速さにまた驚く

むしろ、右の方が癖あるのでは?と思ってしまうほど

左足は動きを覚えると正確に動く

新しい感覚

身体ってすごい

そして、動く右足は先生だ


初めての階段


今日の最後の訓練は

なんと、階段へ

まさかの、階段の昇り降り!

どきどきするし、怖さもある


昇りの練習

まず、片足で一段目に足を乗せ元の位置へ戻す

左右共に、段差の幅や間隔を足に入力する


そして、ついに昇ってみる


まずまずの滑り出し!

思ったよりもスムーズにいって自分でもびっくり

ちょっと、ずれても足はすぐに修正をかける

すごい


降りの練習

左足が、カクっとなるのが気になる

理学療法士さんによると

降りる時の膝!

意識して数回ゆっくり降りる位置の膝の練習

左足は、またもやすぐに学習し

終わりにはスムーズに降りられるようになる


歩く時に、ちょっとした段差がいつも気になっていた

階段の練習後、難なく超えられてとっても嬉しい

今日の練習で、段差の怖さは格段に減った


理学療法士さんが、この日

「家族が一緒であれば、病棟内は歩いても良い」という許可を取ってくれる

なんと嬉しいことだろう!

ちょうど、少しだけ面会に来てくれた

父、オットさん、ニコちゃんに

歩く姿を見てもらえた

びっくりしていた

わたしも自分の成長にびっくりだ!


付き添ってくれているイモコは

「いつもの姉ちゃんの歩き方だ」と言ってくれる

とっても、とっても嬉しい


ニコちゃんと久々に会えて言葉を交わす

ゆっくりとハグをする

少しは充電できただろうか・・・

母がいない生活・・・

子供たちもがんばっている・・・

もう少し、もう少し・・・

乗り切りましょう・・・

年末は家で家族と過ごしたい

そんな思いが強くなる


イモコは家族の面会が終わるのと同時に家へ帰った

今日は一人で眠る夜


夕飯が終わると、今日のリハビリの疲れからか

10時過ぎまでよく眠る


ポータブルトイレに座るため

看護師さんを呼ぶ

排泄をして、トイレのたびに繰り返すお決まりのスクワット運動10回を行う

最近の眠る前のルーティンもする

看護師さんに手を持ってもらい

右手を下へ押す運動5回

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今日もよくがんばりました

電気を消して、おやすみなさい

また明日


つづく


【おまけのはなし】

ボールを蹴るというリハビリの時のことです・・・


わたしの足元へ向かって理学療法士さんがボールを転がす

そのボールをわたしが蹴る

そのボールをキャッチして、またわたしの足元へ転がす

それを繰り返していました

付き添いのイモコもそばで見守ってくれます


理学療法士さんは、わたしの動きをサポートしようとイモコに頼みます

理「妹さん、ボールを転がしてもらえますか?」

イ「はい」


理学療法士さんはわたしの隣へ動きのサポートにきてくれました

代わってイモコが

わたしへ向かってボールを転がします


コロコロコロコロ・・・

あれ?

もう一度・・・

コロコロコロコロ・・・

あれれ?

もう一回・・・

コロコロコロコロ・・・


ボールは・・・

一向に・・・

こちらへやってきません・・・


そうです

イモコは球技が苦手なのです! 笑


理「あ、代わります!ありがとうございます

  妹さんの方がリハビリいるんちがいます?笑」


理・イ・くま 一同 笑笑笑


入院生活も長くなり、毎日顔を合わすので

わたしたちは打ち解けて冗談もよく言いました

毎日のリハビリの時間は

イモコやリハビリスタッフの皆さんのおかげで

いつも笑いの絶えない

楽しい時間でもありました


入院中は大変なことも沢山ありましたが、

今思い返しても笑顔になることも沢山あり

今となっては全てがよき思い出です


入院中、近くで支えてくださった

すべての皆さまに心から感謝します


最後まで読んでくれてありがとう

今日も素敵な一日を


追記:わたしが脱髄疾患(clinically isolated syndrome:CIS)と診断がつき、病気のことについてネットで検索しました

脱髄疾患の中でも、難病指定されている 多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)の情報はあるのですが、第1回目の脱髄であるCISは人数が少ないこともあるのか、その後MSやNMOSDへと移行する可能性があるからなのか、あまり情報がありませんでした

脱髄は脳や脊髄の発生する場所によって、症状も様々だと思いますので、必ずしも わたしの体験と同じということは少ないかもしれません

それでも、病気と向き合う中、体や心、日常で感じることは似たこともあるのではないかと思います

もし同じような状況下にある方や、周囲で支える立場にある方々、病気の情報が欲しい方に この記事たちが何かのお役に立つことがあるなら こんなに嬉しいことはありません


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