やあ~!
闘病記を書く時は、当時の自分の記録を見ています
書き始めたきっかけは、ある先生に勧められたから
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リハビリが進む中、
自分の体の動きや心の動きを観察していると
毎瞬のように気付きがあります
それらを書き記したことで
客観的に自分を見る癖がつきました
リハビリの時間に、質問したいことも明確になりました
頭と心の整理にもなりました
そして、今現在は
ああ、当時はこうだったよな~と
振り返りつつ、当時の自分に励まされているわたしもいます
特に、動けるようになってきた入院生活後半は
メモの分量も多くなっています
それほど、一つ一つの出来事に
自分の体感を丁寧に感じていたのでしょう
では、今日もそんな気付きたちの続きをどうぞ
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これは、わたしの過去の体験です
ちょっとした物語と思って読んでいただければ幸いです
リハビリ室へ
2020年12月10日
入院20日目
午後のリハビリ
理学療法士さんが来てくれる
●今日質問したいこと
肩甲骨あたりの背骨付近の
位置感覚が分からない
体幹を揺らす運動をしていても
背骨辺りの感覚がつかみにくい
昨日、肩甲骨に感覚入力してもらってから
肩甲骨の位置感覚が入って認識しやすくなった
それのように、背骨付近に位置感覚を入れてもらえないか相談する
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理学療法士さんは、それならと
今日はリハビリ室へ行くことを提案してくれた
病室か、病棟のホールでリハビリをしているわたし
いつもと違う場所へ行く
これだけでも新鮮な気持ちだ
頭の中では、ロールプレイングゲームが始まったww
病室と病棟内しか知らない くままま
冒険の旅に出た気分で進む
勇者、理学療法士さんに続いて
魔法使い、くまままも自分で歩いて移動する
このダンジョンへの潜入は、初めての くままま
エレベーターに乗ったり
秘密扉をくぐったり・・・
知らない世界を進む くまままの目の前に、
コーナーとヨソーガイが現れた!
コーナー(方向転換)に、ふらつく
ヨソーガイ(予想外の人の流れ、荷物を載せたカートなど)に、よろめく
しかし、倒れず果敢に進む くままま
いつしか、目の前にはキラキラと輝く扉が現れた
それは「リハビリ室」だった
冒険に少々疲れたが
この輝く扉の先が楽しみでならなかった
どこかで「ホイ〇」が聞こえたきがした
くまままは、たぶんちょっと回復したww
四つ這い
リハビリ室は広々としていて
様々な道具、器具が並んでいる
理学療法士さんが案内してくれた場所で始まったリハビリ
おさらいとして、わたしの今日やりたいことはこうだった
背骨付近の位置感覚を入力したい
やったのは、四つ這い
入院以来、初めてする動作だ
まずやってきたのは、左手の不安
この手で体を支えられるだろうか・・・
恐る恐る、両手をつく
以前は何も考えず出来ていた四つ這い・・・
四つ這いの時、どのように手を使っていたのか、今はさっぱり分からない
不安と緊張で がちがちだ
要らない力が入っているのがわかる
力が入りながらも、
なんとか支えることができている
しかし、油断すると、すぐにカクンとなる
「これは足で例えると、足の裏に体重を乗せて感じやすくしているのと同じことです」
理学療法士さんはそう教えてくれた
なるほど
感覚の無い左足に体重を乗せて
踏んでいるのは分からないけれど
感覚入力を繰り返している日々を振り返る
左足同様、いつも宙に浮いているような左手
重力を味方につけて、左手にも感覚を入れていく
「普通でも難しいですが、逆立ちして歩くと、手が足がわりになり、足の裏で感じてきた感覚を手のひらで感じられます」
と、理学療法士さん
たしかに!
逆立ちは苦手なのでやりませんが、その説明で、頭の中でかなりイメージしやすくなりました
次に、理学療法士さんは
くまままの 肘 を支えます
その状態で、再度四つ這い
すごく安定している!
やりやすい!!!
「これは、足の装具と同じことです」
理学療法士さんの言葉に納得
長下肢装具を付けて初めて立った時を思い出しました
足の感覚が何も分からないので
踏ん張れる自信は全くなかったけれど
がっちりと長下肢装具でホールドされた足はピンと伸びていました
言われてみれば、確かにあの安心感と同じです
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【脱髄疾患CIS闘病記】第9話 装具との出会い-くままま立つ | 楽ちんな珈琲タイム
「立てる」という認識が装具のおかげで出来ました
それと同じであるならば、
四つ這いをすることで、
手のひらで体重を支えられるという認識と感覚が入る
理「手のひらの親指付け根を意識してください」
左手の親指の付け根を意識してまた四つ這い
先ほどより、肘がカクンと折り曲がらない
ピンとしている
理「親指の付け根は足でいうと、かかとです」
なるほど!
親指付け根重心でいると、右手と左手の形がそろう
指先が伸びて、自然な感じがする
今の自分の認識より、
やや左重心
そこが真ん中なのだと知る
つづく
最後まで読んでくれてありがとう
今日も素敵な一日を
追記:わたしが脱髄疾患(clinically isolated syndrome:CIS)と診断がつき、病気のことについてネットで検索しました
脱髄疾患の中でも、難病指定されている 多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)の情報はあるのですが、第1回目の脱髄であるCISは人数が少ないこともあるのか、その後MSやNMOSDへと移行する可能性があるからなのか、あまり情報がありませんでした
脱髄は脳や神経の発生する場所によって、症状も様々だと思いますので、必ずしも わたしの体験と同じということは少ないかもしれません
それでも、病気と向き合う中、体や心、日常で感じることは似たこともあるのではないかと思います
もし同じような状況下にある方や、周囲で支える立場にある方々、病気の情報が欲しい方に この記事たちが何かのお役に立つことがあるなら こんなに嬉しいことはありません
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