やあ~!
うつ伏せを習得し、様々な筋肉の動きを再認識している くままま
その後の続きをどうぞ
これは、わたしの過去の体験です
ちょっとした物語と思って読んでいただければ幸いです
踏んでいる感覚

2020年12月14日
入院24日目
午前3時ごろ
まだ暗い病室で目が覚める
背中の強張りが少し来る
昨日初めて試みた、うつ伏せの体勢で寝てみる
体勢を自分で変えられることが、ありがたい
そのまま1時間半くらい眠る
背中の調子、良く感じる
夜の間に2回トイレへ行く
立ち上がった時、
なんだか足踏んでるかも?!
という感触がある
はじめは気のせいかと思った
けれど、トイレへ行こうと立ち上がる度、やはり足の裏から何か感じているような気がする
左の感覚が戻ってきている?のかな???
小さい変化
わたしにとっては大きな変化
嬉しい
夜が明けた
ベッド上で自主的リハビリのルーティンをしながら本日の体の観察
左手の動き
ひねりの動きがしやすい
筋肉を意識できている
昨日の不随意運動の観察から、左手が先生のような感覚がある
筋肉の動かし方を頭に教えている感じ
動かなかった左手
今は新しい回路をつないでいる最中の左手
その動きを、頭に認識させてくれているような気持ち
左手、ありがとう
客観的に体というものをみざるを得ないこの状況
連動して動く体という乗り物の神秘を感じる
手先の微妙な力加減
手首の動きの微妙な大小で調節しよう
指先の動きも上げ下げの微妙な加減だと感じる
目をつぶって、脳みそで嘘をつかず、伝わる感覚で調整しようと思う
水の量を変えた重さの違うペットボトルで、もっと感覚入れていきたい
本日の朝食はホットケーキ
お腹が張っていて、なかなか食べられない
便が溜まっている・・・
手のひらの筋肉強化

わたしは、ベッドの横でしゃがんでいた
これは体が動く時には毎日無意識でしていた、わたしが着替えを選ぶ時の体勢である
そうしていると、お腹がぐるぐるとしてくる
そう 結果として日常でわたしの便通を待つ姿勢でもあるのだww
ずっとパジャマの入院生活
現在、清拭やシャワー以外で着替えることはない
着替えたとしても、パジャマから洗濯済みのパジャマへ
だから今洋服を選ぶのに時間をかける必要はない
だが、またこの体勢が出来るようになるとは 嬉しい限りだ
お通じが悪いので、先ほどからこの体勢を試してみている
しかし、家でいた時のようなお腹が動く様子は残念ながら微塵も感じなかった・・・
そんなわたしの前へ、作業療法士さんが現れた
午前中のリハビリの時間だ
「おはようございます!元気そうやね」
と、しゃがんでいる わたしに声をかける作業療法士さん
この姿勢の説明から、現在の便秘の話に
膀胱直腸障害があったころは、仕方がないと諦めていた
今はまた以前のように自力で排出できるようになりたいと思っている
少しは出ている
もっとすっきり出ないものだろうか・・・
排尿や排便が自分で出来ることは、嬉しいことなのだと 今までの過程から身に染みる思いだ
●お腹のマッサージ
●足を壁に上げて直腸付近の筋肉を刺激する
など便秘解消法を教えてもらう
話してみるものだ
後でやってみよう
そんなこんなで、本日の手のリハビリ開始
指先の訓練
新しい方法を教えてもらう
●手のひら内側の筋肉を鍛える方法
トランプ(大きなもの)
指先を伸ばした状態でトランプの上に指を置く
↓
親指と他の指で挟む感じ
↓
ゆっくり掴む、緩めるを繰り返す
カードのたわみを利用
指先をぐっと引き寄せてくるのが かなりしんどい
ゆっくりというのが これまたキツイ
自分の手のひらの筋肉が足りていないことを自覚する
動きを感じていると、手のひらの筋肉を使っているのがわかる
これから繰り返しやっていこう
両手のひらを上にしテーブルに置く
↓
指を真っ直ぐ上に上げる(直角に)
↓
指を曲げる
↓
再び縦に真っ直ぐ伸ばす
↓
繰り返す
特に右手に良いと感じる
手のひらの中の筋肉を鍛えると、まともな字もまた書けるようになるだろう
左手は今の自分の左手にとっては キツイ…
ゆっくり筋肉の動きを意識する
感覚を入れるのに良い
がんばろう!
お手玉を右手に持つ
↓
首の後ろへ回す
↓
右手から左手で受け取る
↓
繰り返す
同様にお手玉を右手に持つ
↓
背中の後ろへ回す
↓
右手から左手で受け取る
↓
繰り返す
目が届かない、後ろの感覚はまだ掴みにくい
でも、分からないなりにも繰り返していると「ここら辺かな」となんとなくの見当をつけられるようになる
まだ位置をはっきりイメージできるのではない
右手とお手玉の感触を、左手がなんとなく感知して、ここら辺と感じている
左手、後ろの位置感覚をもっと入れていきたい
作業療法士さんが、
壁に磁石を張り付ける
(手を最大限伸ばして届くくらいの位置)
↓
左手を壁につけて、大きく動かして取りに行く
↓
取ったら、背中の後ろで右手に受け渡し、右手で箱に返す
↓
たくさん繰り返す
左手が伸びて気持ちが良い
しばらく使っていない筋肉が使われているのを感じる
リハビリが終わり、病室へ帰る時の「歩く」感覚
左手を振るのが軽く感じる
手の感覚を入力したら、こういうところでも変化を感じる
今後の方針

骨密度の検査をする
ステロイドの副作用に、骨密度の低下があるという
結果は、まあまあ
現在、普通よりちょっと悪い程度
便秘のため、浣腸で対応してもらう
まあまあ出る
お腹、ちょっとすっきりして気分良し
お昼
主治医の脳神経外科の先生が来てくれる
便が出た後、疲れをとるため横になって休憩していたときだったので、先生は少々心配されていた
でも、元気なことを報告
「便のコントロールが必要だったら、普段から軟便剤は飲んだ方がよいよ」とのこと
左足の踏んでいるような感覚の変化、
左手の動けるようになったこと、
動きを見てもらう
「いいです」
先生は頷きながら 言葉を続ける
「腫瘍の可能性はゼロではないが、ステロイドでここまで回復するのは90%脱髄と言ってよいと思っている」
そして、今後のことについて 現在の先生のイメージを教えてくれた
クリスマス前に家に帰る
↓
1月中頃、先生の外来受診
↓
それまでは家で出来るリハビリをして、しっかり動かす
↓
その後、リハビリが必要であれば 一度リハビリの病院へ転院
のように考えているとのこと
かなりの確率で脱髄であろうということ・・・
やっとこの状況に名前が付いたことで、どこかほっとした気持ちが湧いてくる
自分で起き上がれて、歩ける
トイレに行って排尿もできる
最低限度のことは自分で出来るようになってきた「今」
腫瘍だろうが脱髄だろうが、正直、「今」があること これだけで十分
そんな気持ちだった
今後リハビリ病院へ転院する必要があるかもしれないが、少しでも一旦家へ帰れること、家族と過ごせることが本当に嬉しい
ありがとうございます
つづく
最後まで読んでくれてありがとう
今日も素敵な一日を
追記:わたしが脱髄疾患(clinically isolated syndrome:CIS)と診断がつき、病気のことについてネットで検索しました
脱髄疾患の中でも、難病指定されている 多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)の情報はあるのですが、第1回目の脱髄であるCISは人数が少ないこともあるのか、その後MSやNMOSDへと移行する可能性があるからなのか、あまり情報がありませんでした
脱髄は脳や神経の発生する場所によって、症状も様々だと思いますので、必ずしも わたしの体験と同じということは少ないかもしれません
それでも、病気と向き合う中、体や心、日常で感じることは似たこともあるのではないかと思います
もし同じような状況下にある方や、周囲で支える立場にある方々、病気の情報が欲しい方に この記事たちが何かのお役に立つことがあるなら こんなに嬉しいことはありません
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