【脱髄疾患CIS闘病記】第30話 手のひらの筋肉強化

リハビリ記
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やあ~!

くまままの闘病記

前回は、まだ暗い時間に起きてしまった くままま

その時感じていた体の気付きを綴りました

その後の続きをどうぞ!



これは、わたしの過去の体験です

ちょっとした物語と思って読んでいただければ幸いです


動きの観察


2020年12月10日

入院20日目


5時過ぎ目覚める

まだ薄暗いけれど、朝のルーティンを始める

ベッド上で、いつもの足の運動

心の整理

肩甲骨、体幹から手足抹消までの筋肉を緩める運動

体を撫でてご挨拶


ぎこちなくても、こうやって動かせることが有難い

そして、背中や肩甲骨、体幹を緩める動きを教えていただいてから、各段に背中の強張り、痛みがましになっている



トイレ後、

洗面台で顔を洗う(洗うというか、濡らすww水を上手くすくえるように、もっと手のひらのアーチを取り戻したい)

保湿クリームを塗る(主に右手で伸ばす、左手も頑張って塗る練習ww)

櫛で髪をとく(これは動く右手で)

ああ、身支度が自分で出来ている…

ぎこちなくとも動くこと、しみじみ有難い


左手の動き

肩甲骨から意識して動かせている

変な力が入るのが、少しずつとれてきたような気がする


左手指先のトレーニング

掴む運動、

伸ばして広げる運動、

少しずつ連動している

一つ一つの能力は、もう少しトレーニングが必要


トイレ後、

恒例の屈伸トレーニング10回

肩甲骨を意識して

左膝の曲げ伸ばし動作の「質」を確認しながらやる



コップを使って飲み物を飲む

コップを洗う

一つ一つの動作

肩の動きや指先の動きを確認、修正する


歩く時、ゆっくりペースだとカタンカタンなる

今日はこれを質問したい


日常生活をイメージしながら

自分の体の動きを観察すること

動かすために一つ一つ感じること

無意識を意識化すること

最近は一つ動くたびにこれをやっている

いや、やらざるを得ない

この体をまた動かすためには、それしか方法がない

でも、ある意味

これだけやればいいだけ

この病室で自分にできることは今はこれだけ

ならば向かうだけ

今日も自分に向かうだけ


ミカンの失敗


ミカンは丸いので左手で掴む練習にちょうど良い

ひんやりした感覚…

皮の弾力…

丸い形…

じんわりと感じていく


丸いものを掴むときの

親指付け根からの動き

●右手の先生は親指を使って様々な方向から支えられる

左手、親指とそれぞれの指と合わせていく動作トレーニングしたい


ミカンで手のリハビリをした後は

皮をむいてみる

左手で維持する練習

左手でも皮を掴んで引っ張る練習

力加減がまだまだ上手くできない

もっと繊細な動きが出来るようになりたい

ミカンは潰れながらも皮をむき終える

潰れて果汁でべとべとして

決してきれいではないミカン

でも自分で皮を剥いたこのミカン

窓から朝の景色を見ながら食べるミカンは最高だ


7時半、血糖測定

ステロイド大量投与後も飲み薬で服用を続けている

副作用として血糖が上がる可能性があるため毎朝チェック

指先を少し傷つけて血を出すことにも慣れてきた



本日の血糖値 120

昨日まで80~90くらい

あれ?なぜ高い??

看護師さんも不思議そうにしている


はたと気が付く、くままま

さっきミカンを食べてしまった!!


看護師さんに説明して、謝って、反省ww

ミカンは血糖値測定が終わってから食べましょう!


朝食の時の左手の気付き

牛乳パックを開ける時

左手の支えがしっかりしてきた

と感じる


手のひらの筋肉強化


午前中のリハビリ

ウォーミングアップは新聞丸め 2回

少し前より、小さく丸められるようになってきた



深部感覚訓練

机の上に置かれたものは小さな物干し竿のような構造
真ん中に渡された紐には、洗濯ばさみが付いている

左手
手のひらを伸ばした状態で手にお手玉を置く
  ↓
そのまま上へ持ち上げる
  ↓
右手でお手玉を洗濯ばさみでとめる


こう書くと、シンプルで簡単な動きのはずである

だがしかし!

左手には 超~~~難しい!

まず、手の指を伸ばしておけない!

そして、そのままキープしながら位置を上げていくのがまた一苦労!

肩や腕に要らない力が入っている

分かってはいても、どうしたらよいのか見当がつかない

力を抜くのが難しい


右手でやってみる

右手先生は、指先だけの最小限の動きだ

しなやかさを取り戻したい

お手玉の重さを感じるだけ


左手のひらの筋肉が瘦せている

特に親指側

これは首の疾患の特徴だそうだ


今日から加わった

手のひら筋肉強化メニュー 3つ

●タオルの上に手を置く
  ↓
指をのばしたまま三角に持ち上げる
●五枚のコインの上に指の腹を乗せる
  ↓ 
スライドさせて きゅーっと寄せてくる
●指を伸ばしたまま反対側の手をつかむ
  ↓
親指を意識して、ぎゅっと押す
(繰り返す)
 ハンドクリームを塗る時にやることにする


左手、要らない力が入る

小指側へ向く


力が抜けすぎる

親指側へ向く


力加減の目安にする

これから、病室で一人でやれることがまた増えた

頑張ろう!


病室へ帰る時の気付き

深部感覚訓練した後の歩き方、楽に感じる

腕の振りが自然になりつつあると思う


手と足、連動しているのを日々感じる

決して別々であるのではない

体は全て連携しているのだ

それを日々自分の体で感じている


つづく


最後まで読んでくれてありがとう

今日も素敵な一日を


追記:わたしが脱髄疾患(clinically isolated syndrome:CIS)と診断がつき、病気のことについてネットで検索しました

脱髄疾患の中でも、難病指定されている 多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOSD)の情報はあるのですが、第1回目の脱髄であるCISは人数が少ないこともあるのか、その後MSやNMOSDへと移行する可能性があるからなのか、あまり情報がありませんでした

脱髄は脳や神経の発生する場所によって、症状も様々だと思いますので、必ずしも わたしの体験と同じということは少ないかもしれません

それでも、病気と向き合う中、体や心、日常で感じることは似たこともあるのではないかと思います

もし同じような状況下にある方や、周囲で支える立場にある方々、病気の情報が欲しい方に この記事たちが何かのお役に立つことがあるなら こんなに嬉しいことはありません


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